コラム

ミュージッキングとは?音楽はコミュニケーションである

「ミュージッキング(Musicking)」という言葉を知っていますか?

 

この言葉はニュージーランド出身の音楽学者、クリストファー・スモールが作った造語です

 

日本語にすると、そのまま「音楽すること」という意味になるのですが、彼はこの言葉によって、音楽とは行為であると言うことを表現しました

 

今回は,ミュージッキングという言葉について詳しくご紹介いたします

 

ミュージッキングとは?

ミュージッキングとは、音楽に関わるあらゆる「行為」を音楽的なものとして考えるということを表しています

演奏することはもちろん、演奏を見る(聴く)こと、ステージを準備することや掃除すること、果てはチケットをもぎることまで…

 

スモールは全ての人々の活動をミュージッキングという言葉で捉えようとしました

 

ミュージッキングにおいて大切になってくるのは、音楽を「コミュニケーション」としてみるという考え方です

 

 

私たちが何か音楽に関わろうとするとき、音楽を通して人と人との交流が生まれます

これがミュージッキングであり、コミュニケーションとしての音楽の側面がもっとも発揮される瞬間でもあります

 

観客もコミュニケーションの参加者

スモールは、演奏を聴く人たちもミュージッキングの状態にあると考えていました

「ただ座っているだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、音楽を聴くことで、演奏者の動きを見ることで、観客は音楽に参加しているのです

 

そもそも「音楽を聴く」という行為自体がとても重要です

なぜなら、聴くという行為がなければ音楽という現象は存在しないからです

 

例えば、「会話」はコミュニケーションの一つですよね

そこで一人の人が、自分以外誰もいない空間で言葉を発している状況を考えてみます

この人は「会話」しているのでしょうか?

 

ほとんどの人が、彼(彼女)は会話していないと考えると思います

理由は簡単ですよね、「聴く人(相手)」がいないからです

 

コミュニケーションとは、何かを発する人とそれを受け取る人がいて初めて成立するのです

 

音楽も同じで、演奏者という発信する立場と観客という受け取る立場の両方があって初めて、本来の姿があらわれてきます

あなたの身体が音楽の響きを感じとった瞬間から、あなたはミュージッキングに参加していいるのです

 

音楽が生み出す非日常

様々な役割を持った人々がミュージッキングによって音楽を共有する…

点と点が結ばれて線になるように、音楽は、音楽を共有する人々を包み込む特別な時空間(非日常)を生み出します

 

意識的にせよ無意識的にせよ、音楽によって特別な瞬間が生まれるという考え方は、実は世界中にある「音楽」に共通する特徴の一つのようです

 

「非日常の経験」は私たちの生活を豊かにするための重要な役割を担っています

普段私たちが生きている日常では様々なことが起こります

良いことや悪いこと、嬉しいこと悲しいことなどなど…

私たちは日々の生活の中でエネルギーを使っていると、どんどん疲れて弱ってしまいますよね

 

昔は,社会(文化)で共同体のエネルギーが弱まると、災害や不作、疫病などよくないことが起こると考えられていました

そのため彼らは、定期的に音楽によって普段の生活とは異なった「非日常」を作り出し、そこでエネルギーを蓄え直して、また日常に戻る…、という営みをしていました

 

「生まれなおす」といったりもします

 

身近な例だと、誕生日に歌ってもらった歌をあげることができます

 

 

一歳前自分を、ミュージッキングによって生み出された時空間に投げ入れ、エネルギーを入れ替える

すると、ミュージッキングを通して新たな(一歳後の)自分になることができるのです

誕生日に限らず、何か節目のイベントには、必ずと言っていいほど音楽が登場します

 

もちろん、ミュージッキングに参加する人々全てが、今までお話ししたようなことを考えながら参加しているわけではありません

ですが、音楽が鳴り響いたその時から、参加者を巻き込んだ非日常はそこにあらわれているのです

音楽によってエネルギーを与えられ、生まれなおした私たちは、再び元の日常へと戻っていきます

生演奏でミュージッキング!

音楽が鳴り響く空間に身をおいて、音と一緒に振動する自分の身体を感じて、どこかいつもと違う感覚になったことはありませんか?

 

そうでなくても、何気なく聴いた演奏で元気をもらった経験があるのではないでしょうか

すごく簡単に言ってしまうと、それが「リフレッシュ」になります

 

「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、世界中の音楽がこの特徴を持っているって不思議ですよね?

音楽という概念が世界共通のものとして存在しているんです

 

この「生まれなおす」感覚を呼び起こすのが音楽の「ちから」です

 

そして音楽のちからをもっとも感じることができるのは、実際に鳴り響く音楽に触れている状態です

自分で音楽を演奏している時や、目の前で音楽を聴いている時です

 

 

音楽をより強く感じるには、できるだけ演奏者と観客の距離が近い方が望ましいです

それは耳から聴こえる音だけでなく、身体が音の振動を感じ取ることができるから

ミニケストラではお客様と至近距離で音楽を演奏することをモットーにしているので、より深くミュージッキングを体験できます

レパートリーもみなさんがご存知のアニメソングやポップスを丁寧に選び、アレンジしているので、親しみを持って聴くことができると思います

聴き馴染みのある曲であれば一層没入できますよね

 

ミニケストラは、みなさんにちょっとした非日常を味わっていただけるようなコンサートを行なっています

日中忙しい人にも聴いていただけるように、少し遅めの時間に開演したり、会場も気軽にお越しいただけるようなお店やスペースを選んだり…

メンバーの顔だけでなく、お客様の顔も見えるようなミニケストラのコンサートで、一緒にミュージッキング、特別な時間を過ごしてみませんか?