作曲/アレンジ

【楽曲紹介】世界が終わるまでは…(「SLAM DUNK」EDテーマ)

皆さんこんにちは!

連載も3回目、ようやく走り始めたかな、という感じですね

まだまだ行きますよ!

 

今回ご紹介するのは、当時の少年たちは皆見ていたんじゃないかと思えるスポーツアニメの名作「SLAM DUNK」(実は)ED曲、WANDSの「世界が終わるまでは…」です!

(ちなみに、「…」までが曲名です笑)

 

「世界が終わるまでは…」が歌われ続けている名曲

slamdank

(引用:東映ビデオ)

 

とても有名な曲なので、リアルタイムでアニメを見ていなかった若い人や、バスケットボールに興味のなかった人も、一度は聴いたことがあると思います

特に聴くことが多い場面は、おそらくカラオケではないでしょうか

 

それもそのはずで、カラオケの定番曲になっていると言っても過言ではなく、リリースから20年以上経っている今(2018年7月時点)でもカラオケ再生数ランキングの、なんと63位にランクインしています!

(参考:カラオケの鉄人 月間カラオケランキングhttps://www.karatetsu.com/ranking/index.php)

 

未だに根強い人気を誇っている楽曲ですが、ここで少しおさらいしておきましょう

曲はよく知っているけど、詳しいことはわからない…、という人も多いと思います

 

WANDS「世界が終わるまでは…」は2つ目のED曲!?

アニメを実際に見たことのない人は、なんとなく「スラムダンクっていうアニメの主題歌でしょ?」とお思いかもしれませんが、実はこの曲、アニメ「SLAM DUNK」の二つ目のED曲なんです

 

リアルタイムで見ていた人、最初のED曲、覚えていますか?

 

正解は大黒摩季さんの「あなただけ見つめてる」です


そして「世界が終わるまでは…」以降は、MANISH「煌めく瞬間に捕らわれて」、ZARD「マイ フレンド」と続きます

 

アニメ自体は1993年10月から1996年3月までの約2年半で101話放送されました

都合8クールで2クールずつED曲が変わっていたわけですね

 

少々脱線しましたが「世界が終わるまでは…」には1994年6月にリリースされました

アニメの人気も手伝って、ミリオンセラーとなっています

 

作詞は上杉昇さん、作曲は織田哲郎さん、そして編曲を葉山たけしさんが行なっています

上杉さんと織田さんは、共にWANDSのメンバーとして参加しています

編曲の葉山さんは、当時人気のアーティストたちの楽曲を編曲しました

織田さんについては、アニソン業界に所縁があり、TETSU名義で「装甲騎兵ボトムズ」という渋いアニメのOPとEDを歌っていました(むせる)

 

これまでラブソング路線で活動していたWANDSでしたが、この曲以降方向性を変化させています

 

曲調は比較的ゆったりとしたテンポで進んでおり、メロディラインの音符も大きめです(最小で8分音符)

ヴォーカルである上杉さんの甘い歌声と、優しくも決意のこもった歌詞を味わうことのできる曲となっています

 

ミニケストラが「世界が終わるまでは…」を演奏すると…

原曲は8ビートに乗せて、言うなれば自分自身の内面を吐露していくような歌い方でした

これをミニケストラがアレンジするとどうなるでしょうか

 

 


まず冒頭ですが、リズムを強調した原曲と違い、ピアノによるしっとりとした演奏から始まります(合唱曲の前奏みたいですね)

そこにフルートが加わり、少しずつ始まりへの予兆を感じさせていきます

 

ピアノとフルートのデュオが終わり、一瞬の静寂

しかし次の瞬間にはチェロとコントラバスによる、力強いベースラインが奏でられます

徐々に緊張感が高まっていきますが、それは軽やかな一音で締めくくられます

 

最後の一音によってもたらされた浮遊感、それに溶け込むようにヴァイオリンとフルートがメロディを奏でます

 

ここからが本当の前奏です

ゆったりとしたヨコ感のある管弦の響きに、ピアノのリズムが安定感を与えます

 

この曲の前奏は単調なフレーズを繰り返すため、あまり続くと停滞感が生まれてしまいます

ミニケストラ版では、フルートが主旋律とは異なった旋律を奏でることで、繰り返しの中に変化を持たせています

 

ここまでが、Aメロに入るまでの流れになります

約1分ほどの時間の中に、これほどの工夫が凝らされているんです!

 

歌モノと呼ばれる、いわゆるPOPS(ポピュラーソング)は歌詞によって単純な音楽進行を補っていることが多いです

管弦楽でアレンジすると、当然歌(歌詞)は消えてしまうので、単純なメロディだけが残され、その結果、POPSの管弦楽アレンジは非常に退屈に感じてしまいやすいという欠点があります

ゆったりとしたテンポの曲なら、なおさらですね

 

逆に言えば、アレンジのしどころでもあります

ミニケストラのように同一楽器が無い編成では、各々の楽器の特性を生かしやすいため、今回のようなアレンジが可能となっています

 

「世界が終わるまでは…」でのサビへ向けた緊張感!

1:09からは、いよいよAメロです

(説明の時間から再生されるようになっております。)

ヴォーカル上杉さんの哀愁ある朴訥とした調子を、ヴァイオリンがうまく再現しているのではないでしょうか

やはりヴァイオリンはこのような歌いこむメロディがよく合いますね

 

Bメロ(1:25)からはフルートも加わって、全員での合奏になりますがここから注目していただきたいのは、サビに向けた緊張感の高まりです!

聴いていると、徐々に徐々にアンサンブルのテンションが上がっていく様子がおわりいただけると思います

エネルギーがぎゅっと凝縮していく感じ、ドキドキしますね

 

 

そして1:42からは、いよいよサビに入っていきます

ここでは原曲の優しくも力強いヴォーカルの良さを残しつつも、管弦楽らしい、威風堂々とした演奏をお楽しみいただけます!

 

ピアノとコントラバスのリズム・ベースの上に、ヴァイオリンとチェロのメロディが乗り、さらにその上にフルートが華を添えている…

役割分担がはっきりしているため、それぞれの動きを聴き取ることを、楽しんでいただけるのではないでしょうか

 

 

2:43〜3:01はヴァイオリンのソロに入り、ひっそりとした雰囲気に変化します

緩急や動静の切り替わりも、管弦楽の魅力の一つです

ソロ終わりには再び合奏、サビの再現が入り、いよいよフィナーレ!

 

…と思ったところで、チェロの後奏が始まります

(初めて聴いたときは、思わずフフっとなりました)

走り去っていく原曲とは一味違う、とてもおしゃれで、にくいアレンジですね…!

ひっそりと、寂しさをうかがわせる余韻でもって、終わりとなります

 

まだまだ続く、ミニケストラのアレンジ曲!

いかがでしたでしょうか?

 

と続きましたが、それぞれ全く違った曲調ですが、ミニケストラの良さが感じられる、素敵なアレンジに仕上がっていると思います

 

今後もミニケストラアレンジのアニメソングについてお話ししていきますので、お付き合いいただけると嬉しいです

そして、ぜひぜひYouTubeの動画もご覧になってください!

たくさんの人に見ていただけると、今後の励みになります!

それではまた次回!